慢性期や回復期病棟で長く働いていてステップアップしたり、別の分野で働いてみたい。
そんな思いはあるけれど、色んな思いや不安があってなかなか行動に移せない人は多いです。
- ずっと慢性期・回復期だったから急性期は自分には無理だと思う
- 新しい分野にチャレンジしたいけど、今更色々覚えられないし不安
- 慢性期・回復期しか経験がないから自分の看護が他で通用するか不安
- 自分の看護に自信がない
こんな思いでなかなか行動に移せず踏みとどまってませんか??
この記事では「慢性期や回復期で働く看護師が、今の職場を離れて新しい分野で働くために知っておくべきこと」をお伝えします。
- 今の職場を離れて新しい分野で働く決断力が得られる
- 慢性期・回復期を離れて新しい分野で働くメリットがわかる
- 今の職場を離れるにあたっての注意点がわかる
- 辞めたい時の具体的な行動方法がわかる
慢性期や回復期で長く働いていた看護師は、急性期やその他の分野の看護師には持っていない看護力があります。
慢性期・回復期から新しい職場で働くために知っておくべきこと
新しい分野や今よりも急性期の病院で働いてみたいけど、新しいことを覚えたり、看護師経験があるのに知識やできることが少ないないと思われるのが不安。
実際、今感じている不安や気にしていることは「先入観」であったり「思いこみ」であることが多いです。
- 看護の現場は同じ分野からの転職者以外は皆大体同じレベル
- 看護師経験があってもほとんどは即戦力にならない
- 看護師は各々バックグラウンドが違うため経験年数や年齢に囚われずに働いている人が多い
- 慢性期、回復期で働いた経験は次の職場で必ず活きる
上記が実際現場で働いている看護師が感じることです。
むしろ回復期や慢性期で働いていた看護師が重宝される点がいくつかあります。
- 急性期の看護師より患者さんとのコミュニケーション能力に長けていることが多い
- 転院や社会資源の導入など、退院支援関連に長けている
これらは非常に大きなメリットであり、上記のベースがある上に新しい分野の知識や技術を身につけるとより看護師としての能力が向上することが容易に想像できます。
新しい分野で働くメリット
新しいことに挑戦するのはどんなことでも新しいストレスに遭遇するものです。
しかし逆に新しい職場でこそ得られるメリットもあります。
- 新しい分野や新しい考え方に触れて、さらに看護師として成長できる
- 考えや視野が広くなり、人としても成長できる
- 自分の興味のある分野で働くことで、仕事が楽しいと思える瞬間にたくさん出会える
- 新しい人間関係が築ける
- 自分の学びたい分野を選べる
私は集中治療室で働いていますが、他病院の回復期・リハビリ期でしか経験のない人も毎年異動されてきます。
どの人も興味を持って職場を選んできてくれているので、新しい環境のストレスを感じながらも皆生き生きと働かれています。
今の職場を離れるにあたっての注意点
注意点といってもお伝えしたいことは1つです。
それは、「今の職場を辞めたいが故に、どんな分野・職場で働きたいかをなんとなくしか決めずに転職すること」です。
新しい職場で充実した仕事をしていくための必須事項は2つ。
- 自分の働きたい・興味のある分野を明確にする
- 自分が理想とする職場環境を明確にする
上記は必ず考えておくようにしましょう。
ステップアップの土台になる部分は明確にしておくと、より転職がうまく行きます。
慢性期・回復期での看護師を辞めたい人がとるべき行動
辞めたい時の「行動の選択肢」と「実際の行動」の2つに分けて解説します。
- 今同じ施設で別の分野へ転職する
- 小規模な施設や病院へ転職する
- 中規模な施設や病院へ転職する
- 大規模な施設や病院へ転職する
同じ施設や病院内で異動するのであれば、情報収集も容易になります。
しかし他病院に転職する際は、転職先の病院の規模を把握しておくことも大切です。
特に「1次救急」「2次救急」「3次救急」のどれに分類されているかを把握しましょう。
1次救急はより軽症の人しか受け入れない病院、3次救急はより重症な人も受け入れる病院という認識です。
- 自分がどんな環境やどんな分野で働きたいか明確にする
- 自分がどんな職場を求めるかを明確にする
- 管理職へ早めに辞める旨に意思を伝える
- 他病院、施設へ転職【転職サイトを利用】
管理職へ相談した際、多くは引き止められると思うので、辞める意思が固まっていることをしっかりアピールするようにしましょう。
また転職活動は早めに行っておくことで、より良い職場を見つける機会が増えるため、先々の行動が肝です。