社会人における仕事のストレスは「人間関係」の割合が高いと言われています。
ちょっと古いですが、厚生労働省の「労働者健康状況調査2012」におけるストレスの原因では「職場の人間関係」が41%で最も多いという結果があります。
- お局の存在
- イジメがある
- 先輩・上司が怖すぎる
- 気を使って働くのが疲れる
- まともな扱いをしてくれない
- 先輩・上司の機嫌に振り回される
- 自分はできない・やらないくせに人に指示する
こんな理由で人間関係に疲れてしまってませんか??
まず私から伝えたいことが一つあります。
「自分の身体・メンタル面に影響が出た、出そう」
そのように強く感じる人はその職場に長く留まるのはやめましょう。
- 人間関係での悩みを解決する方法がわかる
- 今の職場に残るべきか、離れるべきかがわかる
- やめる際の具体的な行動方法がわかる
今の職場を離れるべきか、続けるべきか
人によってはすぐに職場を離れない方が良い方もいます。
私が新人の頃はそれはそれはおっかない上司が数人いて、何をするにも苦言を吐かれ私自身はイジメられていると感じる毎日を過ごしていました。
当初はそれが本当にストレスで異動も考えたことがありましたが、今はそれが全くなく一緒の勤務であろうがノーストレスで働いています。
大きく変わったことは下記の2つです。
- 怒られていた頃は自分も新人で出来ないことが多かった
- 仕事を覚えていくると同時に周囲のスタッフとの信頼関係が出来ていた
仕事がある程度自立して、自分の役割や自分なりの働き方ができるようになっていくと自然と先輩から苦言やイジメは無くなりました。
つまり、今の状況を我慢すべき人は以下の人です。
- 1人前と言われるまで仕事をこなせるようになっていない
- 周囲との人間関係の構築がまだうまくできていない
上記のような方は時間を経て仕事を覚えていくことで自然と信頼関係もでき、悩んでいた人間関係が嘘のように解消されることがあります。
自分の置かれている状況が「自分の努力や時間経過で変化する可能性がある」または「置かれた状況はほぼ変わらない」かどうかを判断しましょう。
そうはいっても、今の自分の抱えるストレスで「日常生活や身体・メンタルに影響が出始めている」なら我慢せずにその職場を離れることをお勧めします。
辛い人間関係を乗り越えるには
- 相手を不快にする言動を自分が行っていないか
- 職場意外で愚痴をぶちまけられる人を作る
- 同じ境遇を経験している仲間をできるだけ多く作る
- 職場で看護師以外の仲間を作る
- 職場で自分の強みを作る
上記を一度確認してみてください。
人間関係の悩みは、同じ境遇の仲間を作ったり、相談できる人をたくさん作ることで解消されていきます。
医療の現場には看護師以外にも、医師や理学療法士や作業療法士、薬剤師、管理栄養士などチームの様々なメンバーが働いています。
特にどの現場にも欠かせない医師が味方になってくれる、気軽に話せるだけで心の支えになることが多いです。
また職場で自分の役割や強みを持つことで悩みが解消されるパターンもあります。
「〜のことであれば〜さんに聞けばいい」
思い返してみると、そのように言われている人が人間関係にとても悩んでいることは少ないと思います。
どこか認められる点があれば、なぜか職場での働き方や周囲の対応が円滑になっていくものです。
人間関係に疲れてやめたい人が考えるべき4つのこと
- まずは同僚、友人、先輩、家族に相談する
- 時間が解決するのを待つ
- 働く部署を変える
- 施設・病院そのものを変える
同僚、友人、先輩、家族に相談する
辛いと感じる時は、親しい人にまず相談しましょう。
人に話すだけでは根本解決にはならないかもしれません。
相談できる人がいることで、その職場で感じるストレスを乗り越えるきっかけになったりもします。
相談できる人は看護師だけに限りません。
- 親しい人に相談する
- 職場で相談に乗ってくれる同僚や先輩を作る
- 仲間は看護師だけでなく他職種も視野に入れる
現状が変わる可能性があるなら時間が解決するのを待つ
今のストレスは時間が解決してくれる可能性があります。
まず考えることは、今の状況が変わらないか、変わるのかです。
働く部署を変える
- 今の職場の人間関係のストレスは自分の努力や時間経過ではどうにもならない
- 今のストレスが身体・精神面に影響を与えている
上記のような人は早々に今の職場を離れることを検討しましょう。
ここで考えることは、「施設や病院はそのまま部署を変える」か「全く別の施設・職場に転職する」かです。
部署を変えるメリットは以下のものがあります。
- 苦手なスタッフと通常業務で一緒になることがなくなる
- 親しいスタッフが同じ施設・病院にいる
- カルテや業務システムがあまり変わらないので新しい職場に馴染みやすい
- 退職ではないので自分のキャリアや退職金がリセットされない
- 新しい部署に行くことで新しい知識や技術を身につけて看護師としてステップアップできる
上記のメリットを取るか、次項の転職のメリットを取るか、自分に合った方を選びましょう。
施設・病院そのものを変える
施設・病院そのものを変える=転職するです。
転職をするメリットには以下のようなものがあります。
- 苦手なスタッフと2度と会わなくて済む
- 自分の興味のある分野を選んで就職できる
- より風通しのいい働きやすい職場を見つけられる
- 新しい知識や技術を身につけて看護師としてステップアップできる
- 新しい土地や新しい環境で新しい出会いがある
異動と転職では一部メリットが変化するので、自分の現状に合った方を選ぶようにしましょう。
やめたい人が取るべき3つの行動
では実際に辞めたい人が取るべき行動について説明します。
部署変える
- 行きたい部署を明確にする
- 管理職へ相談する(注:自分の意思を必ず明確に提示すること)
- 今の職場での役割を引き継ぐ(係など)
- 部署異動に向けた面談の準備や勉強をする
部署異動したい理由が元部署の人間関係だとしても、それは口に出さないようにしましょう。
少なくとも、次に行きたい部署を選定できた時点で、その部署のどこかに魅力を感じているはずなので、その部分を全面に出した上で異動の希望を管理職に伝えるようにします。
今の部署を離れたいけど、どこに異動すればいいかわからない場合は同期や先輩から情報収集するのがオススメですよ。
また部署異動だと、自分の評判・普段の働き方が異動先署に伝わる可能性があるため、自部署の最終日まで仕事はきっちりこなすようにしましょう。
転職する
- 自分がどのような職場で働きたいかを明確にする
- 転職サイトへ登録して新しい職場を探し始める
- 管理職へ相談する
- 今の職場での役割を他者に引き継ぐ(係など)
- 転職に向けた履歴書や面接の準備、勉強をする
転職する場合は、早めに行動しておくことも大切です。
時間をかけて探すことで、自分にあった職場をより吟味できます。
他施設・他病院へ転職するなら抑えておきたいことが2つあります。
- 転職サイトへの登録は早めに行うこと
- 転職サイトへの登録は2-3つがベスト
他施設・他病院に転職する際、働きたい病院が明確に決まっていないなら転職サイトを利用するのがオススメです。
この際、転職すると決めた段階で早めに転職サイトに登録しておくことや2-3つのサイトに登録しておくことが良いでしょう。
休職する
働くメンタルが保持できないなら躊躇なく休職しましょう。
看護師として働くメリットで大きいのが、資格を持っていることです。
一度仕事を休んで、旅行や趣味など自分のやりたいことをして充電する期間に当てるもの良いですね。
人間関係の良い職場に転職するコツとは?
せっかく職場を変えるなら、もう人間関係には悩みたくない。
人間関係が良い、風通しの良い職場の特徴としては以下があります。
- マンパワーが充実している
- 医師が積極的に看護師とコミュニケーションをとってくれる
- 医師が看護師を信頼してくれている
- ONとOFFの切り替えがしっかりしている部署
- 教育が充実している
人間関係の良い職場を見つけるには、上記が揃っているようなところを探すことです。
部署移動にしても、転職にしても新しく働く職場がどのような職場環境か事前に情報収集しましょう。