苦労して手に職をつけた看護師でも、今の職場をやめたいと感じている新人・一年目の看護師は後を経ちません。
社会人となって仕事が日常の半分を占めるようになり、
「こんな辛いまま働いていけない」
そんなやめたい思いを持っている人がブログを読んでいると思います。
「仕事とは」「新人とは」「1年目とは」辛いもの
そうは言うけれども辛い思いを抱えたまま働き続けることが最良の判断なのか。
心を病んでまで、我慢してまで、数ある職場のうちの今の職場で働き続けるべきなのか。
答えは「NO」です。
それでは具体的にどうすればいいのでしょうか。
- やめたいと思った時の具体的な行動方法がわかる
- やめる決断がつく
- やめるための準備ができる
- 今よりいい環境の職場を見つけるきっかけを作ることができる
やめたい時の選択肢は5つ
まずやめたい時の選択肢として上がるのが下記の5つです。
- 現状の悩みを解決する方法を探る
- 悩みに対して我慢、または対処しつつ、ひとまず2年目まで働いてみる
- 同じ施設・病院内で部署を変える
- 施設・病院そのものを変える
- 看護師以外の職に就く
現状の悩みを解決する方法を探る
やめたいと思った時にその悩みを解決する方法をまず人は探ると思います。
ただ看護師として働く多くの人は自分の力ではどうにもならないと感じたり、人に相談しても悩みは解決しないと思っています。
だからこそ、しっかりと人に相談する、またはここで何かヒントを掴むということが大切になります。
- 同期や知人・友人に相談する
- 現場をよく知る人に相談する
- ネットで情報収集する
当たり前と感じるかもですが、意外とできていないものです。
同期や知人・友人に相談しても、気持ちが落ち着いたり、明日働くモチベーションを保つだけで根本解決しないことも多いと思います。
よく先輩に「2年目になると今の環境が変わって楽になるから!」と言われたりしませんか??
これが辛い状況にある当事者には到底理解できないもので、「そんなことで今の悩みが解決されるわけがない」と思うでしょう。
しかし「嘘だと思って…」とはこのことで、2年目になるだけで働く環境は大きく変わります。
現場をよく知っていたり、同じような経験をしてきた先輩だからこそできるアドバイスがたくさんあるものです。
悩みに対して我慢、または対処しつつ、ひとまず2年目まで働いてみる
先ほども記載しましたが、「2年目になる」ことで環境は大きく変化します。
新人の方の悩みは毎年聞いていますが、みなさん揃って
「はちみつさんはそう言ってくれますけど、私はそんなの信じられません!」
と言われます。
ただその子達が2年目になって、中頃に同じ話をすると、
「あの頃は大変だったし今不自由なく働いてる先輩の話なんて信じられないと思ってましたけど…確かに楽になりましたね(笑)」
と言ってくれます。
- 2年目まで働くことで道が開かれる可能性は高い!
- それまでの期間、いかに自分の働くモチベーションを保つかが重要
- 手段はなんでもOK!相談したり不満を誰かにぶちまけるだけでも気持ちは楽になる!
同じ施設・病院内で部署を変える
ここからはやめることをある程度心に決めている人に向けてお話しします。
「同じ施設・病院内で部署を変える」という選択肢です。
看護師の仕事は部署が変われば、専門性だけでなく、職場の雰囲気や働きやすさもガラッと変わります。
- 施設・病院が変わらないため退職金も蓄積される
- 仲のいい同期や先輩との繋がりが保持しやすい
- 職場の福利厚生や職場立地、現在の住居など気に入ってる点を失わずに済む
- 施設・病院内のルール、仕組みは変わらないため覚えることが比較的少なく済む
- 転職よりも職場移動がスムーズで楽
退職ではないため、退職金がリセットされることもなく、仲のいい人たちとの関係も身近に持つことができます。
また施設・病院内のルール、仕組みは変わらないため新しいルールや電子カルテの使い方、専門用語を覚えたりすることが少なくて済むのもいいメリットです。
では「同じ施設・病院内で部署を変える」ための具体的な行動指針についても解説します。
- 行きたい部署を明確にする
- 管理職へ相談する(注:自分の意思を必ず明確に提示すること)
- 今の職場での役割を引き継ぐ(係など)
- 部署異動に向けた面談の準備や勉強をする
以上となります。
部署を変える際は、自分がどういう意思を持って、なぜそれを実行したいのかを明確にしましょう。
曖昧な理由では部署異動すら認めてもらえない可能性も出てきます。
今の部署を離れたいけど、どこに異動すればいいかわからない場合は同期や先輩から情報収集するのがオススメですよ。
施設・病院そのものを変える
異動ではなく、「施設・病院そのものを変える」という選択肢です。
学生の時とは違い、一度現場で働いたからこそわかる、「絶対に外したくないポイント」がより明確になっているので
「自分好みの職場を探せる可能性」があります。
- 新しいやり方や新しい知識が学べる
- 今の苦手な人との関わりがなくなる
- 福利厚生や職場立地などより自分好みの場所を選べる
- 新しい友達や同期ができる可能性が増える
- 自分好みの職場を探せる可能性
- 場合によっては好きなだけ働かない期間・時間を作れる
他施設・他病院への就職をする場合、一旦今の職場を退職して、少し働かない期間・時間を設けてから再度就職するという方法も取れます。
では他施設・他病院へ転職する際の具体的な行動指針についても解説します。
- 自分がどのような職場で働きたいかを明確にする
- 転職サイトへ登録して新しい職場を探し始める
- 管理職へ相談する
- 今の職場での役割を他者に引き継ぐ(係など)
- 転職に向けた履歴書や面接の準備、勉強をする
転職する場合は、早めに行動しておくことも大切です。
時間をかけて探すことで、自分にあった職場をより吟味できます。
看護師以外の職に就く
「看護師以外の職に就く」という選択肢です。
看護師という職業を離れて全く新しい仕事をすることです。
- 自分が本当にやりたい仕事に就ける
- 命のやりとりなどに関わる責任から解放される
- 新しい職場で働くまで好きなだけ休むという選択肢も増える
また新しい職場で働くまでの間、旅行したり遊んだり、自分の好きな過ごし方を好きなだけできるのもメリットです。
- いつごろからどんな仕事がしたいのかを決める
- 管理職へ辞めることを伝える
- 今の職場での役割を他者に引き継ぐ(係など)
- 転職の向けた履歴書や面接・試験の準備、勉強をする
やめる決断をする前に知っておいて欲しいこと
ここでやめる決断をする前に知っておいて欲しいことをお伝えします。
新人や1年目という立場は、どこの社会でも辛いものです。
ただ辞める前の大前提として
「心や体に支障が出るなら我慢はしないけど、ある程度の我慢や忍耐力は社会で生き抜くには必要」
という事です。
職場を変えたり転職することは決して悪いことではありませんが、嫌なことや辛いことを乗り越えることで人は大きくなれるのは間違いありません。
ただ、辛いまま働いて、今後の看護師人生や自分の人生が潰れてしまっては元も子もないので、本当に自分が仕事を辞めるべきかどうかは他者に相談してみるといいと思います。
実際にやめたい時の行動手順
実際にやめたい時の具体的な行動について解説していきます。
自分の理想の職場を明確化
意外と重要なのが
「自分の理想の職場を明確化」
することです。
また転職サイトを利用した際に、いろんな求人条件に目移りして、結果的に本来自分が理想としていた職場とは違う職場に転職してしまうなんてことになりかねません。
- 自分の理想とする職場の条件を明確にする
- 色んな条件に目移りせず絶対外せない条件を決めておく
理想の職場は今の職場で達成不可能?
次に考えるべきが、
「理想の職場が今の職場で達成可能か、不可能か」
です。
自分の理想の職場が部署を変えるだけで達成可能なら、まずは部署異動から行動するのがベストです。
施設や病院を変えるとなると、引っ越しをしたり新しく就職試験・面接を受ける必要もあります。
- 理想の職場が部署異動で叶うなら部署異動しよう
- 理想の職場が部署異動では叶わないなら病院・施設を変える「転職」をしよう
他施設・他病院への転職
他施設・他病院へ転職するなら抑えておきたいことがいくつかあります。
- 転職サイトへの登録は早めに行うこと
- 転職サイトへの登録は2-3つがベスト
他施設・他病院に転職する際、働きたい病院が明確に決まっていないなら転職サイトを利用するのがオススメです。
この際、転職すると決めた段階で早めに転職サイトに登録しておくことや2-3つのサイトに登録しておくことが良いでしょう。