レーシックは近年、視力を改善する治療として有名になってきました。
そんなレーシックについて看護師の視点からお伝えしていきたいと思います。
レーシックとは
簡単に説明するとレーシックとは、レーザーで眼の中の角膜という部分を削って、光の屈曲異常を矯正することで視力を回復させる治療です。
眼が悪い人は近視などでピントが合わない状態なので眼鏡やコンタクトレンズ等の道具でピントを調整します。
レーシックをすることで、眼の中の角膜という部分を直接レーザーで治療することで、眼鏡やコンタクトレンズを使うことなく、裸眼で視力を上げることができる、というものです。
実際に導入されたので2000年頃からで今は比較的認知されてきており、誰もが耳にしたことのある言葉かもしれません。
しかしレーシックは保険適応ではなく、高いのでなかなかレーシックを受けられていないという人もいると思います。
レーシックのメリット
ではレーシックのメリットについてまとめていきます。
1.裸眼で視力が向上するため、眼鏡やコンタクトをつける必要がない
2.眼鏡やコンタクトをつけないので、それらの物品の費用が掛からない
3.コンタクト装着時の目のトラブルなどがなくなる
4.災害時やとっさの時に素早く対応ができる
5.視力がないとつけない仕事にも挑戦できる
などが挙がります。
災害時や出かけた先でコンタクトをなくしてしまったりつけられないともう何できなくなってしまいますので、眼鏡などを常備していない人からするとそういったメリットもありますね。
また視力が落ちない前提であれば、長い目で見れば費用的にも、眼鏡、コンタクトを買い続けるより抑えらえると思います。
レーシックのデメリット
次にレーシックのデメリットについて説明します。
1.夜間の視力低下の可能性がある
2.角膜の変形や混濁により視力が低下する可能性がある
3.ドライアイになる可能性がある
4.緑内障などの診断の際に利用される検査、眼圧測定ができなくなる
5.白内障の手術ができなくなる
などです。
メリットだけ見れば、うまく行ったときとても有意義ではありますが、レーシックが身体に合わなかった際は費用の割にあまりメリットを感じられない可能性があります。
緑内障や白内障に関しては若いうちに将来なるかどうかなんてわからないので、対策できません。
病院で働く看護師としての意見
大病院で働いていると眼科ももちろんありますし、レーシックも対応しています。
多くの方がレーシックを受けにきていることも知っていますし、手術後の方をを目にすることもあります。
そんな状況を見ている現役の看護師から1言だけ皆さんに伝えたいことがあります。
私の病院のことだけなので、他の病院はどうなっているか詳しくはわかりませんが、
うちの病院の眼科医は全員
「眼鏡」
をしています。
私のこの現実からレーシックを受ける気になれません。
レーシックを勧める医者が全員レーシックを受けていないんです。
個人的な理由等もありますし、直接医師の方々に聞いたわけではないので、あくまで私の想像ですが、
医師からの目線ではデメリットの方が大きいのではないか
と思います。
あくまで私の病院のことですし、眼科専門の病院にいけばさらに詳しく話が聞けると思いますし、
レーシックを受けて医者の話も聞けると思うので、参考にして頂ければ思います。
レーシックを受ける際は、メリット、デメリットをしっかりリサーチの上、自分にとって本当に必要かどうか考えてからの実施をお勧めします。
ちなみに家族にレーシックを受けた者もいますが、今のところ快適に過ごしているようです。