看護大学生や看護専門学生、臨床看護師が就職や転職をする際に情報収集のツールとして利用するインターンシップ。
今回は、インターンシップについて詳しく説明したいと思います。
インターンシップは実際に自分の目で病院の内部や環境、雰囲気を知ることができるので、上手な活用方法をぜひ知って頂ければと思います。
インターンシップとは
まずはインターンシップの定義について理解しておきましょう。
インターンシップとは
特定の職の経験を積むために、企業や組織において労働に従事している期間のこと。
学生目線のインターンシップ
学生目線から説明すると、大学によっては単位が貰えたりするところもあります。
なので多くは興味があって参加されていますが、単位が貰えるという理由や友達が参加するから参加しているという人もいるでしょう。
現場にとって生産性のあるインターンシップ(仕事)をした場合は報酬の対象になる可能性がありますが、看護師免許を持っていない看護学生に報酬が払われることはまずありません。
病院側目線のインターンシップ
病院側のインターンシップの目的としてはどのようなものがあるのでしょうか。
またまたWikipedia先生に聞いてみましょう。
病院側の目的の多くは、
1.仕事を体験する機会を提供することによる社会貢献
2.若い大学生を受け入れることによる社内の活性化
3.学生の指導を通して若手社員のマネジメント力やリーダーシップを養う
病院で学生を受け入れる側の意見としては、至極真っ当な内容だと思います。
学生を受け入れることの社会貢献はもちろん、学生がたくさんいることで教育にも力を入れていることがわかりますし、学生を必ず指導する人が出てくるため、その人たちの勉強にもなります。
病院側にもメリットはしっかりあるんですよね。
インターンシップのメリット
ではインターンシップのメリットについて3つ説明します。
現場の雰囲気がわかる
もっとも大きいのは、
「現場の雰囲気がわかる」
ことです。
単に現場の雰囲気といっても、
働いている人の雰囲気
職場の雰囲気
患者さんの雰囲気
先生やコメディカルのスタッフの雰囲気
など見るとこは山ほどあります。
これらを自分の目で見て、肌で感じることができるのはインターンシップの最大のメリットです。
実際の現場でインターンシップの学生の前で良い人を装うけど、実はすごい怖い人だったってことはあるのか??
答えはほぼありません。
確かに、病院の人事課からインターンシップをする部署に向けて、先行して学生の情報や大学・専門学校の情報は来ますが、だいたい紙で通知がくる程度で何を言われる訳でもありません。
実際に私も何度もインターンシップの学生の指導をしていますが、師長からは
「インターンシップの学生さんが来るからお願いね〜」
と言われるぐらいです。
学生を取り込まないといけないから良い格好してちょうだい!!
なんて決して言われていません。
志望動機が明確になる
私はよく、新人看護師に「なんでこの病院・部署を選んだの?」と聞きます。
様々な意見はありますが、
「インターンシップや実習で○○さんと出会って、本当に素敵な看護師さんだったので憧れて、ここに来ました!」
って人が比較的多いです。
もちろんその人達は、病院の就職試験や面談でその話をしますよね。
そうでなくても、病院の内部で実際に看護師としての働きを見ることで、自分の中の志望動機がより明確になります。
インターンシップでは素敵な出会いもたくさんあり、目標となる人も見つかる可能性があります。
インターンシップ先の就職に有利になることがある
インターンシップの注意点にも関わることですが、インターンシップに来る学生の情報はしばらく病院に保管されます。
といっても名前と学年、どこの専門学校・大学かというシンプルなものです。
インターンシップに来た学生を教える看護師さんたちは、インターンシップ終了後に評価表たるものに記録を残します。
インターンシップ中の態度や言葉遣い等々、その人に立ち振る舞いに関する評価も含まれています。
しっかりとした身なりで、しっかりとした立ち振る舞いができ、指導者と良質なコミュニケーションが取れる人、積極的に学ぶ姿勢がある人を病院はしっかりと評価します。
もし、インターンシップに来た病院に就職試験を受けに来た際、その情報ももちろん使われます。
場合によっては就職にかなり有利になる可能性があります。
インターンシップにおける注意点
注意点は先ほども説明した、インターンシップに来た学生を担当看護師は評価しなければならないことです。
私の病院では、担当した看護師がその対象者がどんな質問をしたか、態度、身なりなどをまとめることがありました。
インターンシップは学生が病院側は査定する機会になる反面、病院側も学生のことをしっかりとみる機会になります。
記録も残されますので、インターンシップ中は気を緩めず、全力で楽しんで勉強してもらえればと思います。
インターンシップに行くために
インターンシップに行くためには、インターンシップの情報を得ることがまず必要です。
方法としては3つあります。
大学のキャリアデザインセンターを利用する
大学に通っているならキャリアデザインセンターを大いに利用しましょう。
なんだか行きづらいと思っている方もいるかもしれませんが、彼らは学生の強い味方です。
自分で気になる病院のホームページからインターンシップを申し込む
自分が気になる病院がわかっているならホームページを見て、インターンシップの募集があるか確認します。
募集があれば、そこに応募して実際に参加する。
求人情報等などと一緒に情報が掲載されていることも多いため、どんな求人があるのか、病院の特徴はどんなものかなど事前にリサーチしてから行くとより質の高いインターンシップになるかと思います。
インターンシップの求人サイトを利用する
インターネットでインターンシップの求人もしています。
ナース専科やリクナビ、マイナビから検索すると多くの情報が手に入るかと思います。
その情報をもとに、ホームページから申し込んだり、病院説明会に参加することもできますよ!
一人でも大丈夫
インターンシップに一人で行くのは不安って方もいると思います。
現場の声としては
一人の方もたくさんいるので、気負いせず、気軽な気持ちで参加してもらえたらと思います。
貴重な時間を使うだけあって、それなりのリターンもあるので、是非インターンシップを活用して下さい。