一般的に就職や職場探しはものすごく大変なもので、職につけずに苦労している人もたくさんいます。
しかし看護師にとって就職は、他の社会人に比べて比較的にハードルは低いと言われています。
現在、看護師は全国的に人手不足となっています。
そのため、余程人気の病院でもなければ、働きたい県の働きたい地域で場合によっては働く部署までも自分で選ぶことができます。
かと言って、適当に選んでしまうと自分に合う病院か、満足する病院に当たることは少ないかもしれません。
そこで今回は現役の看護師が、自身の就職活動の経験や現場にいる看護師から聞いた、就職する際の病院探しのちょっとしたポイントについてお伝えします。
自分の希望を明確化しよう
それは
まず自分が病院を選ぶ際に何を大切にしたいかを明確にすること
です。
多少労働時間が長くても、たくさん給料がもらえるところがいい
休みがしっかりしている所がいい
人間関係が穏やかであればなんでもいい
看護師としてのスキルアップを図れるところがいい
子育てしながらでも融通を聞かせながら働けるところがいい
復職する際の自分のリハビリを込めて働ける場所がいい
などなど、人によって働く際に大切にしたい内容は違います。
なぜ、「病院選びには何を大切にするかを明確にすること」が重要なのかというと
自分の希望が全て叶うような職場は、ほぼないからです。
自分に理想とするものが少なければ、「ない」ことはないかもしれませんが…。
そして自分の希望がすべて叶うような職場はほとんどないからといって適当に選ぶとひどい目に合いかねません。
また希望がありすぎると、結局病院は選ぶことができません。
いつまでたっても就職がうまくいかないことになってしまします。
せめて、これだけは絶対に譲れないものを2~3点絞りましょう。
これで選ぶ病院もだいぶ絞られるかと思います。
逆に、自分の中の病院探しの「軸」が定まっていない状態で病院探しをしてしまうと、色んな情報に惑わされてしまい、どの病院が自分が求めているものに近いのかわからなくなってしまいます。
病院ごとに魅力のポイントは違うので、軸がないと目移りしてしまって、転職がうまく行かなくなるので、要注意です!
自分の希望を明確にしよう!
リサーチをしよう
自分がどのような病院で働きたいか、ある程度整理ができた後は、リサーチに移ります。
リサーチと言っても方法は様々です。
メジャーなところで言えば
転職サイトを利用して、気になる病院の特徴や現状を聞く
気になる病院の求人情報をみる
実際に働いている同僚や友人、知り合いに聞く
ネットの口コミを参照にする
大学生や専門学生であれば先生から情報を得る
などです。一つ一つ見ていってみましょう。
転職サイトを利用して、気になる病院の特徴や現状を知る
メジャーの中のさらにメジャーですね。
今は大手の転職サイトがかなり情報を持っています。
転職サイトで気になる病院の待遇や雰囲気など、特徴を伺うことができます。
転職サイトは多くの人が転職に利用しているため、転職が以前勤めていた病院の内情なども転職サイトの担当者に集まるため、実際の現場の雰囲気や特徴などにも詳しいこともメリットの一つです。
さらに、自分が職場で働く上で、譲れないものなどもしっかり伝えることができれば、その中から自分にあった病院をいくつか教えてくれたりもするので有効活用できれば、転職をかなり有利に進めることが可能となります。
気になる病院の求人を見る
転職サイトなどを利用しなくても、ある程度、気になる病院が決まっているならその病院の求人を見てみましょう。
給料
勤務形態
勤務時間
休日
アピールポイント
採用試験情報
など情報がちりばめられています。
どれだけ稼ぎたいのか、どんな勤務をしたいのか、休みがどれくらいあればいいのか、福利厚生などを重視するのか。
そのような内容を求人から読み取って、自分に合うかどうか判断します。
求人情報の見方については下記記事を参照してください。
実際に働いている同僚や友人、知り合いに聞く
実際に働いてた人から話が聞けるのは、求人サイトやネット情報なんかより圧倒的に現実味が増します。
自分の興味がある病院で実際に働いていた人の話を聞くのはなかなか難しいのではないかと思うかもしれません。
しかし今現場で働いている人であれば、一緒に働いている友人や先輩が他院から転職してきた、という人も多いと思います。
そうでなくても、単純に仲のいい友人がいれば、その友人の友人が働いている病院など、連鎖させれば以外に気になる病院で働いていたという人に出会います。
情報を集める人は看護師に限る必要はありません。
その病院で働いている医師、臨床検査技師、薬剤師、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士なども自部署に篭っているわけでなく、病院内の様々な場所に動き回って働いてます。
つまり病院の内情に詳しいわけです。
そういった人伝に情報を集めることでリアルな情報を手に入れることができます。
ネットの口コミを参考にする
これはあまりお勧めできませんが、方法の一つとしては有りだと思います。
今はご飯を食べる店を探したり、自分に合った美容室を探す際に多くの方はネットの口コミを参考にするのではないでしょうか??
今はネット社会なので、口コミも探せばいくらでも出てくるかと思いますが、おおよそ口コミの内容と実際が合致しないこともあります。
口コミは記載する人が感じたことや実際を書いていると思いますが、単純な話、感じ方は人それぞれです。
ある人にとってはいい内容でもある人にとっては絶対無理な内容であったりします。
みんながみんな悪いもしくは良いという情報であれば参考になると思います。
つまりかなりいいか、もしくはかなり悪いかの評価はできると思いますが、中間の評価は難しいです。
飲食店や美容室などを探すのには口コミなどは参考になりますが、病院探しでは口コミ情報を信じるにはリスクが高すぎると思います。
ネットの情報は誰が書いたかもわからないですし、あくまで参考程度にするのが上策です。
大学生や専門学生であれば先生から情報を得る
学校の先生は、臨床経験を積んでいる人がほとんどです。
また先生は大学院を卒業している人も多いです。
大学院で修士課程、博士課程をとるためには様々な病院で実習をするケースが多いため、そのような先生方は必然的に全国のいろんな病院をみてきています。
また准教授や教授クラスの先生はそもそも色んな病院で働いた経験を持っていたり、学会や会議で様々な病院を訪問するのでそういった意味でも色んな病院に詳しいです。
長期間働いているわけではないと思うので、かなり詳しく情報は取れないかもしれませんが、病院の雰囲気や内情に意外と詳しいです。
なので、学校の先生にも手あたり次第情報収集するのはありだと思います。
実際に病院を見に行く
今はインターンシップや病院見学という仕組みが多くの病院で採用されています。
病院の中だけでなく、それぞれの部署の特徴などを自分の目で見ることができるため、これほど信用のできる情報は他にないと思います。
新卒新人でインターンシップを利用している人も多いですが、既卒の方や転職の方は病院に直接、「病院見学をしたい旨」を伝えることで、病院見学させてもらえることがあります。
病院見学やインターンシップで部署見学をした時とかは、看護師さんとかもいい雰囲気を出そうと普段と違ったりするんじゃないの??
って思う方もいると思います。
私の病院や周囲の人、私自身、
「全く気にしていません」
もはや空気みたいなものです。
よっぽどイケメンがいる、可愛い子がいるなどとなればカッコつけたりするかもですが・・・。
みなさんが思っているほど、働いているスタッフは見学者を気にしていませんのでご安心を。