この記事では
「心電図検定の合格率」と「不合格になってしまったらどうすればいいか」
についてまとめています。
心電図検定は試験ですので、どうしても不合格の人は出てしまいます。
2019年に4級が初めて新設され、データが出されていないため、4級の合格率は不明ですが、2018年度の全ての受験生の合格率の平均は「69%」になります。
1級から3級まで全てひっくるめた平均合格率になりますが3割近くの方は不合格になる可能性があります。
不運にも不合格になってしまった方も世の中には沢山いらっしゃいますが、決して落ち込むことはありません。
なぜなら不合格になっても心電図に関する基礎知識はしっかり身についてきていて、それは必ず臨床にも生きるからです。
では具体的に見ていきましょう。
2018年各級の合格率
2018年の各級の合格率は以下の通りになります。
1級 57%
2級 67%
3級 73%
公式HPより
やはり等級が簡単なほど、合格率は増します。
しかし3割ぐらいの方は不合格になってしまっているようです。
ここに記載するのもなんですが、私の友人も数名3級で不合格になっている方がいます。
4級の合格率はどれくらい??
4級に関してはあくまで推測の域をでませんが、傾向的に「80%」ぐらいの合格率になると予想されます。
「8割も合格するなら大丈夫でしょ」
と考えがちですが、5人に1人は落ちる計算になります。
私は自分が受験する際、とても他人事には考えられませんでした。
心電図検定に不合格になってしまったら?
心電図検定は試験がありますし、合格率は6−7割なので、不合格になってしまう人がいます。
不運にも不合格になってしまった人は、もちろん落ち込むでしょうし、心電図検定に嫌気がさして、再度受験する事をあきらめてしまう人もいるかもしれません。
しかし、今一度立ち止まって考えてほしいと思います。
例え心電図検定に落ちてしまったとしても、検定を受ける前と受けた後の自分の心電図に対するとらえ方や知識にどのような変化があったか見つめ直してみてください。
最初はまったくわからなかった心電図が読めるようになっていたり、怖い、不安だと思っていた心電図に抵抗がなくなっている自分がいませんか??
確かに試験はおちてしまったかもしれませんが、それは決して無駄ではなかったはずです。
私は心電図検定は「合格する」ことが目標でなく、「現場で使える・そして自信をつけて不安や恐怖をなくす」ために受けるべきものだと考えています。
合格やバッジは副産物です。
先ほど私の友人も3級を不合格になった人が数人いると記載しましたが、不合格になってしまったからと言って皆より心電図の知識や読解力が劣っているかと言われたら決してそんなことはありません。
勉強した分、ちゃんと力になっています。
不合格になっても前を向こう
もし不合格になって落ち込んでいても、まずは自分の身につけた力を再確認しましょう。
□以前読めなかった心電図が読めるようになっている
□心電図に抵抗があったけど、気づいたらなくなっていた
□先輩に質問された内容に答えられる
□病棟で働くことが少しでも前向きになった
上記のような変化はありませんか??
合格が全てではない
心電図検定の合格率は平均で7割です。
3割の方は毎年辛い思いをすると思いますが、結局試験を合格しても合格した途端に全く勉強をやめてしまったらどんどん記憶は薄れていくものです。
むしろ不合格になって継続的な勉強が必要になった人の方が、より深く長期にわたって知識を保持できると思います。
合格だけにとらわれず、自分が得たものをぜひ振り返って前向きに捉えて欲しいと思います。
以上になります。
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