医療職種なら誰もが「心電図が苦手」と感じてしまったことがあるのではないでしょうか??
何を隠そう私も学生時代から心電図が苦手でよくわらないと感じていた一人です。
しかし今ではICUで働き、循環器内科・心臓血管外科の患者さんを看護して7年目になります。
もちろん心電図が苦手と今は全く感じておりませんし、むしろ楽しいと感じています。
今回は皆がなぜ心電図を苦手と思ってしまうのか、その理由と原因についてお伝えします。
そしてこの記事を読んで行動に移すことができれば、きっと心電図が楽しいと思えるようになります。
諦めないで、心電図を我が物にしてしまいましょう。
心電図が苦手な理由
理由は非常に単純。
心電図の「見方がわからない」からです。
わからないから「怖い」
怖いから苦手意識が抜けない。
この負のループが看護師を悩ませます。
心電図って勉強し始めてもよくわからないですよね??
多くの方は学生の時、国家試験を受ける過程で勉強を始めたり、授業で心電図を学んでいるでしょう。
教えても貰ってるはずなのになぜわからないのか。
原因は2つです。
心電図が苦手になる原因は2つ
なぜ学校でも学び、勉強もしたのに心電図の苦手意識がなくならないのでしょうか??
原因は2つあります。
原因その1
「学校で心電図を教えている人間がそもそも心電図に精通していないため説明がわかりにくい」
と言うことです。
深く理解してない人が、表面上で学習した内容を他者に伝えてもそれは絶対に上手に伝わりません。
現代の看護教育の問題だと私が感じている部分です。
学校にいる先生はなんでも知っていると思ってしまいがちですが、現場の最先端で働いている看護師からすれば、学校の先生の知識の量なんてたかが知れています。
現場で患者さんと向き合って生の症状・疾患・薬・治療・看護を見ている人の方が圧倒的に知識があります。
心電図にも同じことが言えます。
原因その2
「わかりにくい説明で教えてもらった心電図で、さらに分かりにくい教科書・参考書を使って独学しようとするからわからない」
と言うことになります。
学校によって違うと思いますが、心電図の教育に学校指定の教科書を使うところと、先生が作った資料を使うところがあると思います。
今ではわかりやすく解説した参考書も世にたくさん出回っていますが、学校で学ぶ心電図は限られたもので、授業も限られた時間しかありません。
なのでそのような参考書をわざわざ買って勉強することはほとんどないでしょう。
さらに先生が用意する資料ですが、先ほども説明したように先生自体がちゃんと理解していないのでその先生が用意した資料で説明を受けても理解が進むわけがありません。
学校の教員は特に、最後に臨床現場で働いてから数年〜数十年と経っている人ばかりです。
実際に現場で働いている看護師から言わせると半年現場から離れてしまうと現場の知識が抜けていってしまいます。
現場にいない人が現場で使える知識を教えることは困難だと思いませんか??
心電図を苦手としないために
過去の経験、つまり学生時代から心電図はわかりにくいものだと皆が経験しているため、今心電図を勉強しようと思っても「苦手」が体に根付いていてしまっているのです。
心電図は苦手が先行してしまいがちな分野ですが、順を追ってしっかり勉強していけば決して苦手になるような分野ではなく、むしろとても面白い分野です。
苦手だから避けてしまいがちですが、ここは一歩踏み出す勇気を持ちましょう。
心電図検定を受けると、試験まで勉強する期限が設けられるので自ずと勉強するようになりますし、自分に合ったレベルを選ぶことでより心電図が体に浸透すると思います。
心電図検定の階級に関する記事は下記を参照ください。
ぜひ苦手を克服して心電図マスターになってほしいと思います。