今働いている病院やこれから働く病院が、
「ブラック」な病院でないか
というのを気にする方は比較的多いと思います。
ブラックと一言に行っても内容は様々です。
今回は「労働」のブラックについて焦点を当ててお伝えしようと思います。
また労働のブラックと関連させて、「労働基準監督署」が直接介入した病院の内情なども含めて解説します。
労働に関するブラック病院の実際
既に想像のついている方もいらっしゃるかと思いますが、労働に関してのブラックといえば
1.労働時間が非常に長い
2.部署で超過勤務した際の残業代が請求できない
3.無償で参加する会議や勉強会が多い
4.賃金が異様に安い
5.勉強会や委員会、係活動が非常に多い
6.休日出勤をしても代休がもらえない
7.有給が取れない
等が上がると思います。
看護師の職業柄、ずっと忙しくて仕事が回らないときもそうですが、比較的落ち着いていても、仕事の終了間際で患者さんが急変したり入院がくることで残業を避けられないことが非常に多いと思います。
どれだけ残業しても一定の時間しか残業代を請求することができない、または残業代の請求がそもそも通らない病院もあります。
他にも有給休暇をはかせてくれなかったり、勉強会や委員会、会議や係活動などにも残業代が支払われないところもあります。
看護師に限ったことではありませんが、きちんとした労働の対価として賃金が支払われるはずですが、きちんと働いているのに、それに見合った対価をもらえないということは問題です。
そんなブラック病院を回避するための情報をお伝えします。
ブラック病院を回避するために〜労働基準監督署の介入病院を探そう〜
労働に関するブラック病院を避けるために、求人で病院を探す際に絶対に手に入れておきたいのが
「過去に労働基準監督署が介入した病院」
という情報です。
労働基準監督署はその名の通り「病院が雇用者を適切に雇用しているか」を監督している国の機関です。
労働基準監督署が動くとき、多くの場合は、内部告発や雇用者からの申告を受けたときになります。
労働基準監督署が介入し、注意や是正の指示を出された病院側をそれを改善する必要があります。
改善が認められなければ、病院側にとって大きなペナルティを受けることもあり、介入があればほとんどの病院は改善に向かって行動を起こすことになります。
さらに過去に労働基準監督署が介入した病院は、その後改善がされているのかを労働基準監督署が評価する必要があります。
なので、よほど昔の話でなければ労働基準監督署が介入した病院は労働において、様々な点で改善されていることが見込まれます。
では労働基準監督署が介入することでどのような変化があるのか1つ1つ見ていきましょう。
当たり前の権利が当たり前になる
例えば、
有給が使えるようになった
休日出勤したらその分の代休がついた
など当たり前の権利が当たり前に使えることになります。
残業代が支払われるようになる
これも当たり前の権利ですが、残業代がきっちり支払われるようになります。
当然のことですが、しっかりと働いている時間の残業代は支払われるようになります。
変に時間を潰して長時間働いているような状態であったり、管理職が超過勤務として妥当でないと判断された場合はその分の残業代はカットされることが多いと思いますが、真っ当に働いて超過した勤務時間に対してはそれ相応の残業代が支払われます。
労働基準監督署が介入した後は、出勤・退勤の打刻等も非常に厳しくなります。
残業時間が減る
労働基準監督署が介入することで多くの病院は残業時間が減ります。
今まで通り全てのスタッフに正確に残業代を出していたら病院側の人件費は莫大になるからです。
できるだけ、最短で効率の良い仕事ができるように様々な工夫がなされて行きます。
例えば、
・申し送り時間の短縮
・カルテシステムの変更
・入院時や記録の際などの必要書類の最小限化
などです。
こういった介入は残業時間を減らすことに繋がりますが、一部では「申し送り時間が不十分で不安」なんて声が上がったりします。
余談ですが、労働基準監督署が介入して残業代が正確に申請できるようになったことをいいことに不要な残業を行なって給料の底上げをしようとする方も中にはいます。
人件費の無駄がないように一人一人が削減の意識を持つことも大切です。
モラルのある働き方を我々もできるように心がけましょう。
委員会、会議、勉強会の時間、頻度が減る
人件費をできるだけ削減するために、不要な委員会や会議の時間や開催頻度が縮小されたりします。
毎月開催だった会議や委員会が2ヶ月に1回開催になったり、時間が短縮されてより凝縮されたりすることで、自分に使える時間も増えるため、アフターファイブが充実したり休日を満喫することができるようになります。
転職サイトを活用してブラック病院とおさらばする
以上のような情報を見て、労働基準監督署が介入した病院で働くメリットについて知ることができたと思います。
労働基準監督署が介入した病院を探すのに一番手っ取り早く、広範囲の情報が得られるのは転職サイトになります。
転職サイトを利用する方の多くは、今の職場に満足していない、もしくは今の職場を何らかの理由で辞めたいと思っている方です。
各々理由に違いはあれど、「労働」に関する内容で転職を決める方も多いと思います。
そのため、転職サイトの担当者は全国の病院や施設の労働に関する情報を持っていることが多いです。
つまり転職サイトをうまく活用すれば、ネットなどには乗っていない現場の生の声や現状を知ることができます。
是非転職サイトを活用して、今以上に労働環境の整った働きやすい職場で働きましょう!
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