病院で働く多くの看護師にとって夜勤は避けては通れないものだと思います。
夜勤が得意な方も苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、看護師の高額な年収は夜勤があってこそです。
そこで今回は夜勤だけを行う勤務形態である「夜勤専従」について詳しくお伝えしていきたいと思います。
夜勤専従とは
夜勤専従とは、字のごとく
「1か月夜勤のみをする勤務形態」
のことを指します。
そもそも夜勤がない診療所や小さな病院にはもちろんこの制度はありません。
ある程度大きな病院になると夜勤専従という勤務形態を採用しているところも多いです。
夜勤専従は儲かるの??
そもそも夜勤を1回するごとに「夜勤手当」というものがつきます。
病院によって値段は変わりますが、相場として、
正規雇用であれば1万~1万5千円
非正規雇用であれば2万前後
の報酬がもらえます。
正規雇用の方であれば、夜勤専従をすることでさらに「夜勤専従手当」というものももらえます。
夜勤専従の夜勤は月に9~10回行うのが一般的です。
なので夜勤専従をすれば
1~1.5万×9~10回 + 夜勤専従手当
をもらうことができます。
つまり正規雇用であれば40万前後の月収を得ることができます。
結果として、儲かると言えるでしょう。
がっつり稼ぎたい人にはお勧めの勤務形態です。
夜勤専従で辛いこと、大変なこと
夜勤専従をするにあたって心配なことは
「体力面」
ではないでしょうか。
病院によって程度の差はありますが、忙しい病院の夜勤はそれはそれは大変です。
こんな勤務1か月も続けられない!と思うぐらい忙しいところもあります。
なので夜勤が苦手な方には到底おすすめはできません。
しかし夜勤が得意な人にとってはかなりオススメです。
忙しい病棟はもちろんあるかと思いますが、年がら年中怒涛のように忙しいって病院も多くはないと思います。
「それなりに休憩もとれたし、ちゃんと働いたし充実してたな~」
ぐらいの忙しさがどこの病棟でもあります。
むしろ今日は落ち着いてて暇だったな~って日もあるかも思います。
正規雇用で勤務している看護師はだいたい月4回夜勤をしていると思いますが、それをを難なくこなせる人ならだれでもできます。
個人的には夜勤専従は、
「日勤と夜勤のミックスされた月よりも、リズムが一定しているので思ったより楽」
だと思っています。
もちろん、ものすごく忙しい日に当たったりすると寝れないなんてこともざらにありますが、そこはもう「運」です。
リズムも一定しているので、その月の過ごし方さえよほど間違えなければ、体力的にも問題なくこなせることが多いでしょう。
あとは朝早く起きる必要がないので、疲れた体もばっちり寝て回復できるというのも強みですね。
リズムが一定していますが、普段の過ごし方を間違えると身体に負荷をかけてしまうので注意が必要です。
夜勤専従の際は睡眠のリズムや日中の過ごし方も大切になりますので、以前書いた睡眠に関する記事を参照して頂ければと思います。
夜勤を連続でやることはあるのか
夜勤専従となればどのくらい連続で夜勤をすることになるのか、を気にする方もいると思います。
これも病院や部署の方針によるかと思いますが、基本的には夜勤が明けた日の翌日に再度夜勤をするか休みのどちらかです。つまり、
1日:夜勤 2日:明け 3日:夜勤 4日:明け 5日:休み
1日:夜勤 2日:明け 3日:休み 4日:夜勤 5日:明け
のような勤務を繰り返し行う形です。
2回連続で夜勤することはありますが、3回連続は一部の病院以外は基本的にはないと思います。
また休みも2連休、3連休というのが付きやすいのが夜勤専従の特徴ですね。
その他、夜勤専従のメリットは??
夜勤専従の給料がいいことは上記でお伝えしました。
他にもメリットはあります。
自分に使える時間が増える
関わる人間が少ない
日勤のイベントを回避できる
委員会や会議がない
緊急以外の処置や手術がない
等があげられます。
自分に使える時間が増える
夜勤専従は月9-10回の夜勤で単純に計算すれば、夜勤明けを含めず10回前後のお休みがあります。
夜勤明けも午前中には仕事が終わるので、夜勤明けの日も午後は寝るなり活動するなり自由に使えます。
夜勤明けを0.5の休みと考えれば、月のお休みは15日前後になると思います。
つまり、
「自分に使える時間が増える」
ということです。
プライベートの時間が増えることは精神衛生上もとてもいいことですね。
ただ、寝不足には変わりないので、しっかり体を休めることも大切にしてもらいたいと思います。
夜勤専従は関わる人間が少ない
これはメリットとなるかデメリットとなるかはその日次第です。
苦手な人と一緒になれば長時間苦手な人と働かなければならないですし、逆もしかりです。
たくさんの人と関わるのが煩わしい方などには良きメリットになるかと思います。
日勤のイベントを回避できる
日勤は人も多いため様々な動きがあります。
基本的な患者の転棟や受け入れ
リハビリ
処置
カンファレンス
など、日勤帯でやってしまって夜勤ではやらないことが多いので、そういった業務をパスできる強みがあります。
委員会や会議がない
上記同様、委員会や会議なども夜やることは少なく日中や日勤後が多いため、夜勤専従なら回避できることが多いです。
緊急以外の処置や手術がない
緊急以外の予定の手術や処置は日勤ですることが多いため夜勤中は比較的少なくなります。
日中は人でが多いので、処置や患者さんに影響することは日中にして、何かがあればすぐ対応できるようにするようにしています。
手術に関しても難しい手術や大きな手術以外は日中に終わることが多いです。
夜勤専従をするにあたっての注意事項
夜勤専従をするにあたって、注意する事がいくつかあります。
まず、夜勤は人が少ないため、個々がある程度自立している必要があります。つまり、
「一人で仕事をこなしていけるだけの能力とスキルが必要」
ということになります。
次に体調管理についてです。
体調管理は必須級です。
上記でおすすめした部分はありますが、やはり夜勤はあまり体にいいとは言えません。
そして経験上、夜勤専従を2~3か月続けると、なぜかどんどん鬱々としてしまいやる気を失ったり、色んなことが面倒になる傾向にあります。
他者にもそういった意見をたくさん聞きました。
おそらく軽い鬱っぽくなっているのだと思います。
なので、夜勤専従も連続はさけていくのが上策かと思います。
夜勤専従を採用している病院を探す
夜勤専従として働きたい方や、パートを希望する人、夜勤専従を採用している病院で働きたい方は転職サイトをうまく利用しましょう。
転職サイトは無料で登録できるので、とりあえず2~3つほど登録して自分にあった条件で担当者に求人を探してもらいましょう。
しっかり希望を明確に伝えることができれば、担当者があとは自分にあった求人をどんどん探してきてくれます。
以上になりますが、参考になりましたでしょうか??
体を一番に、夜勤専従へのトライを検討して頂ければと思います。
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